院長紹介 高松市 歯科 歯医者 多田歯科

 

●院長略歴

高松市立玉藻中学校
香川県立高松西高校卒業後
県立九州歯科大学歯学部卒業

 

●快適な予防歯科を目指して

私は両親とも歯医者ではない家庭に育ちました。ですので、歯医者になりたいとは思ってもいませんでした。小学校の時学校検診があり、紙を持っていって治療をしてもらう。その繰り返しが続きましたが(今思い返せば僕が当然悪いのですが)なぜむし歯になるのか、なぜ減らないのか、痛いし怒られるばかりで誰も教えてくれませんでした。その結果、それなら「もう自分で自分の歯を治してやる」と考え歯医者になろうと決めました。

 

歯科医師になっての苦悩

最初は教科書どおり、虫歯を削って詰める、削っては被せる。ダメな場合は他のDrと相談してみて歯を抜く。その繰り返しをしていましたし、それについて何の疑問もありませんでした。頑張ればきっとよくなってくれる。そう信じていました。

 

ある時、下の歯を1本治療した後、患者様に入れ歯を少し調整しないと入りにくいかもしれないので、確認したいですとたずねると、バックの中から入れ歯を取り出してきました。

 

その入れ歯はとてもきれいすぎて使っているとはとても思えませんでしたので、患者様に入れ歯について質問すると「入れてみたけど合わないので一度も使ったことがないです」という返事が帰って来ました。

 

その入れ歯は保険外の入れ歯で、もちろん金額もかなりします。この半年間他の先生方が今までに何度も口の中を見て治療しているのに僕が初めて入れ歯についてたずねたらしいのです。

 

その時は合わないところを1つずつ何が合わないのかを確認していって、やっと使ってもらうことが出来ました。だけれども、僕たちの治療っていったい誰のためにしているの?という疑問でいっぱいになりました。また別の患者様の時ですが、以前に2〜3度治療したことのある人でした。その後2年ぐらいたってですが、入れ歯で痛いところがあるので見てほしいという内容でした。

 

でも、この人もたくさん被せ物は入っていましたが、入れ歯なんてなかったはずですので、カルテ違う人なのでは?とスタッフにたずねたくらいでした。

 

実際にその人の口の中を見てみますと、上下とも入れ歯が大きく入っていて、上の歯においてはもうあと2本しか残っていない状況でした。この人の2年間のうちにいったい何があったのか?どうしてこんなにも歯を抜かないといけない事になってしまったのか?と思い悩んだ記憶があります。

 

患者様によっては「先生、この歯もう痛くて邪魔だから早く歯を抜いてほしい」とか「もうだめだと思うから歯を抜いて入れ歯にして下さい。その方がすっきりしますから」と言われた経験があります。

 

こういった言葉を聞くたびにとても辛く悲しくなります。たしかにどう考えても歯を抜く以外にこの症状を止める方法はないのですが、昨日今日でこんな結果になったはずではなく、長い年月がそれまでにあったはずなのです。

 

歯だって自分の体の一部なのに、どうして大切にしてくれないのだろう?他の体の部分だったらこんなにもあっさりと諦めることなんてないはずなのに。こうした自問自答の日々が続いていったのでした。

 

予防歯科への転身

このまま、いつまでも削って詰めての治療だけを続けていてはダメだ。自分では患者様の歯を治していると思っているけど、単に修復処置をしているだけで、どれだけ上手くつぎはぎをしても患者様の歯はどんどん悪くなっていくだけだ。根本的には患者様の歯を削らないですませるようにするのが一番良いんだ。そう確信したのです。そこから予防中心の歯科医院へと変わっていきました。

 

だけど単に予防が大事ですと唱えればそれでいいのだろうか?たしかに予防することは大切である。それは誰しも分かっていることであると思います。しかし、うまく続かないのは患者様にとってとても楽しいものではない。むしろ苦痛以外の何者でもないのではと思ってしまった。そのためにはどういった対策を立てなければいけないのであろうか?来院する事に対して苦痛にならないようにする。むしろ来てよかったと思われるようにしなければいけない。

 

美容院へ行くかのごとく定期健診の時期が来たからきれいになっておこうかと思えるぐらいの生活リズムの中に取り入れられなければいけないのではと思いました。定期健診ではスタッフの努力のお陰もあり、患者様が満足して笑顔で最後帰られる。これは非常に嬉しいことである。患者様も定期的に来られるので、こちらとしても虫歯として治療するか、予防処置もしくは経過観察として、まだ管理できるかが判断しやすくなり、その結果、不必要に歯を削らなくてもいいというメリットが出てくる。もちろん虫歯の治療に対してもできる限り快適にという想いもあります。

 

その効果もあって特に子供さんの場合は治療中は寝てもらいながら治療をし、最後のうがいの時に寝ているところを起こして帰ってもらうこともしばしばあります。4〜5歳くらいの子供が口を閉じてくるので、やりにくいという思いはありますが、でもこの子にとって歯医者での治療は苦痛ではないんだなと思うと、何とか頑張ろうという思いが湧いてきます。

 

歯をなるべく削らないという方法は3Mixの治療、MIの治療を行っていることもあり、効果も出ているが、やはりなんといってもきれいな歯の長期的な保存を考えた場合、どうしても歯周病治療を克服しないと患者様の健康は保てないと次第に思い悩むようになりました。

 

歯周病は今でも治りにくい病気の1つであると考えられています。20代の約7割、30代の約8割の人が歯周病にかかっているといわれています。それでも自覚症状に乏しいので、気が付かないうちにどんどん進行してしまうのです。

 

やがて大きな問題が出てきた段階で(ある程度進行した状態)初めて歯周病だと気づくのです。今まで歯周病の治療に取り組んできましたが、なかなか思うような結果を得ることができませんでした。これは僕の感想ですが、歯周病の治療というのはダイエットをするのと同じだと思います。

 

1日や2日で目に見えて効果が表れるものでもなく、歯磨き指導などの宿題や練習、歯石取りを何度も受ける外科手術を受けることもあるという事はけっして愉快なことではない。それに長い期間頑張ってきてやっと効果が表れたとしてもそれを維持する為にさらにまた頑張り続けないといけない。

 

こんなことを患者様に要求すれば治るものもやはり治らないのではと申し訳なく思えてしまいます。ダイエットでも短期間で苦労することなく自分が気にしている部分が痩せられたら「今まではけなかったスカートがはけた。止められなかった服のボタンが楽に止められる」こんなことがおきれば、ダイエットも楽しく続けていけると思うし、歯周病治療も短期間で苦労することなく自分が気にしている部分が改善できたら「歯ぐきからの出血がなくなった。口臭が止まった」こんなことがおきれば、歯周病治療も楽しく続けていけると思います。

 

多くの先生方との出会いや教えにより、現在当院で行っている患者様に易しく優しい治療方法により、ほとんどの患者様に非常に満足していただける結果を残せるようになりました。

 

これからもうちの医院に来られる患者様がわくわくして来院していただけるような、笑いと笑顔が絶えない、健康な人が自分の健康を維持する為に通う、そんな医院にし続けていきたいと考えております。