歯周病治療

歯周病は、歯周病菌による感染症です

 

(歯周病は歯周病菌による感染症)だということ、ご存じでしたか?いままでの歯周病治療といえば、歯磨き指導[ブラッシング指導)と歯石取りというのが一般的です。

 

しかし、この基本的な治療をしても、また一生懸命歯磨きしても、なかなか歯肉の炎症がとれず、歯肉の腫れや出血・口臭で悩まれる方が多数いらっしゃることも事実です。これは、歯周病の原因になる菌をきれいに取り除けていないからです。そこで、より効果的に治療するために取り入れられたのが、歯周病の原因である細菌を薬の力によって減らしていく方法です。

 

最近では、むし歯や歯周病の原因がカゼと同じく感染症である事が解明されています。その原因の細菌がわかってきている現在、その原因菌を除菌させることにより病気(歯周病)が治る事は自然な考え方だと思われます。

 

さらに、全国的にも数少ないDNA診断を取り入れた検査法によって歯周病菌の種類・数までも詳しく調べる事が可能になりました。これにより、今までにない科学的な歯周病治療が出来ます。

 

●歯周病とは?

歯が抜け落ちてしまう一番の原因、それはむし歯ではなく歯周病なのです。日本人の約50%が歯周病で歯を失っています。歯周病は文字通り歯の周りの病気、歯槽膿漏(しそうのうろう)と言ったほうがピンとくる方も多いかもしれません。歯周病は歯周病菌が歯と歯ぐきの間深くにすみついて、その毒素によって歯の周りの骨を溶かしていってしまいます。その結果、歯ぐきが腫れたり出血したり、最悪の場合には歯が抜け落ちてしまいます。

 

歯周病は最近では生活習慣病の一つとされ、糖尿病・心臓病・早産・肺炎などの原因にもなると言われてます。

 

●こんな症状はありますか?

  歯を磨くと時々歯ぐきから出血する

  歯がぐらぐらと揺れる感じがする

  口臭があるかもしれないと気になるときがある

  歯ぐきが赤く腫れたり痛むときがある

  歯ぐきを押さえると膿が出るときがある

  朝起きた時、口の中がネバつく感じがある

  前よりも歯ぐきが下がってきたような気がする

 

●歯周病は全身にも影響を及ぼします

  カビが肺に入れば肺炎になるといわれています。

  歯ぐきの出血によって菌が血管に入り、心臓病になるといわれてます。

  歯周病の人は通常の2〜3倍心臓病になりやすいともいわれてます

  その他、食道癌、糖尿病、早産、高血圧などにも関与しているといわれてます

 原因である歯周病菌を取り除くことが必要です。

 

●従来の歯周病の治療

 従来の歯周病の治療は、歯周病菌を取り除くために

     歯ブラシで磨く

     専用器具で歯石を取る

     悪い歯ぐきをメスで切り取る

 という、どちらかというと外科的な治療が主体でした。

 

 しかしそれでは歯科医師が特殊な技術を持ち、患者様も歯磨きがうまくできるという厳しい条件下でないと、良い結果が生まれないのです。どんな、条件下においても同じ方法で、簡単に良い結果が生まれる方法はないものかと考え出されたのが次にのべる最新の治療方法なのです

 

●最新の治療方法とは?

カンジタ
トレポネーマ
トリコモナス

 

 位相差顕微鏡という生きたままの細胞を観察できる顕微鏡でお口の中の細菌の状態を検査し、最先端の検査法・リアルタイムPCR法で遺伝子レベルでの菌の種類・数を特定します。その細菌に合った薬を服用して体の内側から、カビを取り除く特殊な歯磨き粉で体の外側から、さらに歯石取りを行って歯周病菌とカビをかなり減らしていきます。これらの治療で90%以上の患者様が治り、非常に満足していただけるようになりました。


  この治療法は、歯周病菌に効く薬を内服するのがポイントなのです。もっと大きなポイントは、位相差顕微鏡・リアルタイムPCR法でお口の中にいる歯周病菌の種類・数を確認する事です。歯周病菌の中でもどの菌が多いのか、あるいはカビが多いのか、もしくはどちらもほとんどいないのか。歯周病菌の種類と数が分からないと薬の選択、治療法の選択が出来ないので、位相差顕微鏡・リアルタイムPCR法できちんと確認することがポイントです。

 

 

●歯周病治療による一週間後の症状の変化  

 

日常生活でカビといえば

  台所や洗面台の排水口のヌルヌル

  窓のサッシの結露でできるカビ

  お風呂場の壁のヌルヌル

 これらのカビは、ただブラシでこするだけではなかなかとれません。それに、

 放っておくとすぐに根付いていってしまいます

 そのためのカビの掃除は

   カビ取り洗剤を使って落としやすくする

   こまめに掃除すること

 この2つがとても大切。お口の中のカビも同じです

 

●再発を予防するには

1)定期健診

 カビ菌は口腔内常在菌といってお口の中に必ず住み着いている菌です。

徹底的にやっつけても空気中や食べ物や手の指などから再びお口に戻ってきます。全滅させることは不可能なのです。

 

 ですから毎日の歯磨きと歯科医院における定期的なプロフェッショナルなクリーニングが大切になります。またカビ菌は歯周病菌の快適な住みかにもなりますので歯周病菌が再感染しやすくなります。

 

 定期的に歯科医院に通って歯周病菌が再感染していないか、カビ菌が増えすぎていないか、顕微鏡で確認し、カビ菌が増えすぎないように専用の器具を用いてクリーニングを行う必要があります。

 

2)感染経路に注意!

 人は、生まれたときは口の中に歯周病菌は存在しません。しかし、もともといない歯周病菌がなぜ今お口の中にいるかというと、人からうつされているのです。今も、家族の間でうつしあっている状態にあるかもしれません。

 

 離乳食をあげるときの箸やスプーンの使い回し、キスやくしゃみ、回し飲みなどが原因で歯周病菌に感染することがあります。家族みんなでお口のケアをされることをおすすめします。

 

3)入れ歯

 入れ歯[義歯)にもかなりカビが付きます。入れ歯の清掃もこれからは非常に重要になってきます。

 

4)タバコ

 タバコは歯周病になりやすく、また治りにくい事がわかっています。体の健康のためにもお口の健康のためにも、禁煙してみませんか?

 

●どうやって歯周病は進行するのでしょうか

1)、カビが歯ぐきについて根を下ろし、歯ぐきが炎症を起こします。

主な症状

・赤みを帯びた歯ぐき

・口臭

・ネバネバ感

 

2)、炎症によって歯ぐきが腫れ、歯と歯ぐきの間の溝が汚れやすくなり、カビがさらに奥で炎症を起こします

主な症状

・歯ぐきの所どころ赤く腫れている感じ(軽度)

・歯ぐきから時々出血する(軽度)

 

3)、歯と歯ぐきの間にポケットができます。これを、歯周ポケットといいます。ここに、歯周病菌がたまり歯を支える骨が少しづつ溶けていきます

主な症状

・時々歯ぐきが腫れる

・時々出血する

・歯ぐきが常に赤い

 

4)、さらに奥で炎症が広がります。骨を溶かす範囲も広がっていきます。歯周病菌もどんどん増殖します。

主な症状

・歯ぐきを押すと膿が出る

・噛むと違和感がある

・口臭が悪化

・歯を磨くたびに出血する。よく腫れる。

・歯がグラグラする

 

5)、最後には歯の周りに骨がなくなってしまい、歯がグラグラになり、抜かないといけなくなります。

主な症状

・歯が痛くて噛めない

・歯が揺れて噛めない

・歯ぐきがいつも腫れている

 

●正常な細菌叢

 

 

●歯周病に感染した状態

   
 

 

●治療前の状態

   

 

●治療後の状態